タトゥー除去手術の後に大変なことは何でしょう?想像できますか。手術当日から数日間だけ大変なこともあれば、2ヵ月後まで影響が出ることもあります。
私は上腕の手術だったので他の部位の場合はまた違う面もあると思いますが、ぜひ参考にしてみてください。
※私が手術を受けたのは上腕で季節は冬でした。それを前提に書いた記事です。
目次
日常生活への支障
服が着られない
手術後数日間は手術当日と同じように、前開きのゆったりした服でないと厳しいです。家にいる間は浴衣なんかだと楽チンかもしれません。
冬だとヒートテックを着たいと思っても着られませんし、重ね着をしたくてもカーディガンのような羽織ものに限定されてしまいます。私は手術後6日目に初めてヒートテックを着ました。大きめのニットやトレーナーは手術後4、5日目から着ていたと思います。
公共交通機関で移動するときに気を使う
バスや電車はもちろんのこと徒歩でも人とぶつからないよう気を使います。
バスや電車の場合、理想的なのは座席の端を確保することです。右腕を手術したなら右端の席です。私は始発のバスに乗ったり、朝のラッシュより早い時間帯の電車に乗ったりして、なんとか乗り切りました。ちなみに私は地方都市在住なのですが、都心部の通勤ラッシュだと相当大変そうですね。
車の運転で痛みが出る
運転するときに負担がかかるのは、ハンドルを回すときです。手術したのが右腕なら、左折するときに痛みが出ます。なんとか右折だけで目的地までたどり着ければいいんですけどね。対策としては左腕だけでハンドル操作するくらいでしょうか。あと立体駐車場は注意が必要です。ぐるぐるぐるぐる左折(右折のところもあるのかしら?)が続いて地獄です。それから駐車券を取ったり自動清算機で清算したりするときも、腕を伸ばすので結構つらいです。私は2ヶ月後くらいまで、腕を伸ばすときに痛みが出ました。
とにかく痒い
肌が強い人には関係ない話ですが、私はテープ負けしてしまい大変でした。傷がどうこうよりも、ガーゼを留めるテープや抜糸後に傷口に貼るテープが痒くて痒くて。途中でテープの種類を変えてもらって治まりましたが、まさか自分がこんなにも肌が弱いとは知りませんでした。最初からわかっていれば、病院でも対応してくれるはずなので、自分の肌が弱いのかどうかあらかじめ知っておくことも大切です。
シャワーは意外と大丈夫
濡らすのはよくないですがクリニックで防水テープを貼られたので、それほど気をつかうことはなかったです。髪を洗うときは手術した側の手でシャワーを持って逆側の手で洗いました。腕を持ち上げるのではなく、頭を下げれば問題なく洗えます。
シャワーは吊り下げて固定するより手で持った方がはねないのでおすすめです。
その他
・包丁で切るときに傷に響く。
切れ味の良い包丁なら全く問題にならないことだと思いますが、うちの包丁は普段から力を入れないと切れないような状態だったため、とてもきつかったです。
・重いキーボードが疲れる。
これも我が家ならではかもしれませんが、古いタイプのキーボードで押すのに力が必要なのです。家に引きこもっている間にパソコンで仕事ができればと思ったのですが、疲れてしまいさっぱり進みませんでした。
・歯磨き。
意識的に手首だけで動かすようにしないと意外と腕に響きます。電動歯ブラシだと振動はありますが、どうでしょうね。使っていないのでわかりませんが、良さそうな気はします。
・重い荷物が持てない。
車で買い物に行けるようになっても、買った商品をカートからサッカー台に移動したり、車に載せたりが大変。当然、家に帰ってからおろすのも苦労します。
・寝るときの体勢が制限される
手術したのが右腕なら、左を下にするか仰向けにしか寝られません。仰向けも、腕の位置によっては痛い場合があります。
・洗濯物を干すときに腕を伸ばすと負担がかかる
ハンガーを物干し竿にかけるときは手術していない方の腕でやるか、踏み台を使っていました。
・枕元の電気を消すときに腕を伸ばすと負担がかかる
ちゃんと起き上がって消せばいいだけの話ですね。
包帯やガーゼの交換
家族や手伝ってくれる人が身近にいれば全く問題ないのですが、そうでない場合は大変です。包帯は毎日替える必要はありませんが、自然に緩くなってきます。私の場合痒くて包帯の隙間から掻いていたせいだと思いますが、すぐに緩んできました。またシャワーを浴びるなら当然取り替えなければなりませんし、傷口がぐじゅぐじゅしてガーゼが汚れるようなら替える必要があるでしょう。(幸い私の傷口はずっと綺麗な状態でしたが。)
一度だけ自分で包帯を巻いてみたところ、できないことはありませんでした。でも難しいのは確かです。
また、抜糸後も3ヶ月ほどテープで留めないといけないのですが、引っ張りながら貼る必要があるので片手だと難しいです。でも慣れればできますし、痒くならない限り貼り続けていて大丈夫だそうです。というかむしろ貼り続けている方が傷にいいそうです。
包帯にしろテープにしろ、不器用な人は要注意です。
まとめ
いろいろ挙げてみましたが、当然みなさんの生活環境やタトゥーの位置・大きさにもよります。また痛みの度合いにもよると思います。
ただ、上記に挙げたことはできるできないの問題ではなく、傷口が開いてしまわないかどうかが重要な点だと思います。